dockerを体験してみよう!
dockerをインストールしましたか?まだインストールしていないという方は、「dockerをインストールする(Windows)」にインストール方法を書いているので、チェックしてみてください!
今回は実際にdocker動かして体験してみましょう。この記事ではPythonが入っているコンテナを作成し、Pythonを実行してみます。
前提
dockerをインストール済みであること。windowsでの実施手順になります。
dockerを起動する
dockerを使用するには、Ubuntu(WSL)とDocker Desktopを起動している必要があります。
まずはこの2つを起動しましょう。
Ubuntu(WSL)を起動する
アプリケーション検索から「Ubuntu」を探して起動します。
下図のようにターミナルが立ち上がれば、Ubuntu(WSL)の起動は完了です。
※初回起動時はユーザ作成が必要になります。ご自身で任意のユーザ名とパルワードを設定してください。
Docker Desktopを起動する
アプリケーション検索から「Docker Desktop」を探して起動します。
下図のようにDocker Desktopが立ち上がれば、Docker Desktopの起動は完了です。
Ubuntuで作業ディレクトリを作る
Ubuntuのターミナルで「pwd」と入力して、現在のディレクトリを確認しましょう。
Ubuntuターミナルpwd
おそらく以下の画像のように「/home/<あなたが作成したユーザ名>」になっていると思います。
早速、作業ディレクトリを作っていきます。以下コマンドで作業ディレクトリを作成し、移動しましょう。
Ubuntuターミナルmkdir docker-experience cd docker-experience pwd
以下のように作業ディレクトリに入っていれば、OKです。
作業ディレクトリにDockerfileを作る
以下コマンドを実行し、Dockerfileを作成しましょう。
Ubuntuターミナルecho FROM python:3.11.10 > Dockerfile ls
下図のように表示されていればOKです。
Dockerfileをビルドする
「docker build」コマンドでビルドすることができます。以下コマンドを実行してください。
Ubuntuターミナルdocker build ./ -t python
下図のようにbuildが実行されます。完了するまでしばらく待ちましょう。
buildが完了したら「docker images」コマンドでイメージが作成されていることを確認します。
Ubuntuターミナルdocker images
下図のようにpythonと名前のついているイメージができていれば、Dockerfileをビルドは完了です。
ビルドしたイメージでコンテナを作成
次にビルドしたイメージを使ってコンテナを作成してみましょう。「docker run <オプション> <イメージ>」コマンドを使用します。
今回はコンテナ名を「python_container」にし、「-itd」(コンテナを作成した後起動したままにする)オプションを設定します。
Ubuntuターミナルdocker run --name python_container -itd python
docker runを実行した後、現在起動しているコンテナを確認する「docker ps」コマンドを実行してみましょう。
Ubuntuターミナルdocker ps
下図のように「python_container」の名前があれば、コンテナの作成完了です。
作成したコンテナでPythonを実行してみる
作成したコンテナにアタッチして、Pythonのバージョンを出力してみましょう。
コンテナにアタッチするときは「docker attach」コマンドを使用します。
Ubuntuターミナルdocker attach python_container
コンテナにアタッチ出来たら以下のpythonコマンドを実行してみましょう。(以下のpythonコマンドはpythonのバージョンを出力するコマンドです)
Ubuntuターミナルimport sys print(sys.version)
下図のようにpythonのバージョンが出力されれば、このコンテナにpythonが入っているということになります。
後片付け
今回作成したコンテナやイメージを削除していきましょう。残しておきたい方は、実施不要ですがコンテナの削除コマンドやイメージの削除コマンドを合わせて紹介するので、確認だけしてください。
まず、pythonコンテナにアタッチしているのでpythonを終了しましょう。「exit()」で終了できます。
Ubuntuターミナルexit()
Ubuntuの方に戻ってきたら「docker ps」で状況を確認しましょう。おそらく停止しているので「python_container」の名前はないと思います。
そこで停止済みのコマンドも含めてすべて表示する「docker ps -a」を実行してみましょう。
Ubuntuターミナルdocker ps docker ps -a
下図のように「Exited」となっていれば、停止しています。
停止していることを確認したら「docker rm」コマンドでコンテナを削除しましょう。
Ubuntuターミナルdocker rm python_container docker ps -a
停止していたコンテナがなくなっていれば、削除できています。
最後にimageも削除しましょう。イメージの削除には「docker rmi」コマンドを実行します。
Ubuntuターミナルdocker rmi python docker images
下図のようになっていればイメージの削除完了です。
以上で実施手順がすべて完了しました、お疲れさまでした!
最後に
今回はdockerについて簡単な例を用いて体験していただきました。今回の例だけでも実際に操作しているpc自体にはpythonをインストールせずにコンテナ上に入れて使いました。これによって「様々なアプリケーションをpcに入れてバージョンが合わない」や、「もう使っていないがインストール済みのツールがある」などの状況がなくなます。つまり、pcの中が整理された状態で、より開発部分に専念できるようになります。
これはdockerの利点の1つで、まだまだ便利な機能がたくさんあります。 今後もそのような便利機能を紹介していきます!
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